モンテッソーリ教育って最近よく聞くけど、どんな教育なの?
モンテッソーリ教育の具体的に何が良いの?
モンテッソーリ教育をうけれる幼稚園や保育園はどこにあるの?
といった疑問をお持ちではないでしょうか?
最年少でタイトルを獲得して話題となった藤井聡太棋士がモンテッソーリ教育を受けていたこともあり話題となっています。
そんなモンテッソーリ教育とはいったいどんな教育なのでしょうか?
この記事では、モンテッソーリ教育に関する本を5冊以上読んで勉強した私が紹介します。
具体的には、以下のポイントを理解することができます。
最後まで読んでいただき、ぜひあなたの子育ての参考にしてみてください。
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育は、日本の学校教育とはまったく別のものと言えます。
なぜなら、子どもが大人へと成長するにつれ大きな財産となるからです。
モンテッソーリ教育とは、1800年代後半にイタリアで初の女性医師となったマリア・モンテッソーリ博士によって考え出された教育法です。
モンテッソーリ博士は、客観的、科学的に子どもを観察し、子どもが何に夢中になっていて、どのように学んでいくのかを理解し子どもを支える方法としてモンテッソーリ教育を考えました。
モンテッソーリ教育は、現在、南極大陸以外のすべての国で取り入れられています。
モンテッソーリの学校は、アメリカ合衆国だけでも4,500校以上、世界中では2万校にもなります。
モンテッソーリの学校の卒業生としては、Google創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、Amazon創業者のジェフ・ベゾスなどかなりの有名人が名を連ねています。
モンテッソーリ博士は、自分の仕事を「暮らし方の教育」だと語っています。
単なる学校教育ではなく、学校の外である人間の暮らしのための教育だと言えます。
モンテッソーリ教育の5つの特徴
モンテッソーリ教育には子どもの才能を伸ばせる特徴があります。
具体的には以下の5つになります。
- 観察する
- 環境を整える
- 手を使う
- ルールを決める
- 自立を促す
それでは、1つずつ見ていきましょう。
1.観察する
モンテッソーリ教育の特徴の1つが子どもを観察することを重要と考えている点です。
なぜなら、子どもが何を楽しいと感じたり、嫌だと感じているかなどを知り大人がどうするべきかを考えることが、子どもの成長として大事だと考えているからです。
例えば、子どもが何度も同じ遊びをしてイライラして次の行動を促した経験はないでしょうか?
これは、親の思う通りに子どもを誘導してしまっているので教育としては良くない行動です。
子どもは、何度も何度も同じことをすることによって満足し自身をもてるようになるとモンテッソーリ教育では語っています。
なので、子どもを観察することはモンテッソーリ教育の基本であり子育てにとって重要であると言えます。
2.環境を整える
モンテッソーリ教育の2つ目の特徴として、子どもの環境を整えることを重要と考えています。
子どもにはそれぞれ成長するタイミングがあり、大人が子どもが成長しよすいようにサポートする必要があるようです。
例えば、子どもがお母さんの料理を運んでいる様子を見て、自分も運んでみたいと言ってきたとします。
子どもに危ないからダメと言ったり、大人用のトレイなどで運ばせてはいけません。
なぜなら、子どもが自分にもできたと感じることで自信につながり成長していくからです。
だから、子どもには「ありがとう!」と言って、子どもに合ったトレイを用意して運ばせることが大切です。
3.手を使う
モンテッソーリ教育の3つ目の特徴は、子どもにたくさん手を使わせます。
なぜなら、手を使うことで脳が刺激され物事を覚えやすくなるからです。
子どもを観察してみると、毎日手をよく使おうとしていませんか?
例えば、絵を書いたり紙をやぶったり。
私も経験がありますが、子どもがティッシュの紙をたくさん出して困ったことがあります。
でも、モンテッソーリ教育の考え方では子どもを怒る内容ではないのです。
子どもはただ手を使って遊んでいるだけですし、紙の感触だったり引っ張るという行為を学習していると言えます。
それに、子どもはティッシュを出すという行為に満足すればしなくなります。
満足したら次に学習したいことを見つけるからです。
だから、子どもが積極的に手を使っているときは、できるだけ見守るスタンスが大切です。
4.ルールを決める
モンテッソーリ教育の4つ目の特徴が子どもに対してルールを決めます。
ルールと言っても学校のような校則など厳格なものではありません。
人を傷つけないや物を壊さないなど最低限のルールです。
それ以外は、子どもを見守るスタンスです。
例えば、親が子どもの服を選ぶのではなく子どもがその日着たい服を自由に選ばせたり、今日食べるおやつを自分で選んで食べたりさせます。
子どもが自分で決めることで成長していくと考えているからです。
5.自立を促す
モンテッソーリ教育の5つ目の特徴が、子どもに自立を促すことです。
なぜなら、自分のことを自分で決めてできるようになると、子どもの心が穏やかになるからです。
自分自身に置き換えて考えてみても、誰かに指図されて行動が制限されるのはストレスを感じませんか?
子どもも同じ人間です。
それに、子どもは自分のことを大人ほどうまく表現できないですし、大人よりもストレスを感じやすいのかもしれません。
だから、子どもには大人はなるべく口出しせずに、子どもに考えて行動をさせることが大切です。
モンテッソーリ教育の5つのメリット
モンテッソーリ教育の特徴はわかったけど、具体的に何が良いのか気になる方もいるでしょう。
この章では、モンテッソーリ教育を子育てに取り入れるメリットを紹介します。
具体的には、以下の5つになります。
- 個性を伸ばせる
- 自立できる
- 集中力が高まる
- 心が穏やかになる
- 自信がつく
それでは、1つずつ見ていきましょう。
1.個性を伸ばせる
モンテッソーリ教育を受けるメリットの1つが、子どもの個性を伸ばせることです。
なぜなら、子どもが今興味があることを尊重し本人の気が済むまでさせるからです。
例えば、絵を描くことだったりボールを蹴ることだったり、子どもが今一番好きなことを好きなだけさせます。
子どもは好きなことを満足するまでできると自分自身に自信をもつことができ、自分が本当に何が好きなのかを見つけやすくなり、個性を伸ばせる可能性が高いのです。
2.自立できる
モンテッソーリ教育を受けるメリットの2つ目が、子どもを自立させることができます。
なぜなら、親が子どもに何かを強要したりせず、子どもに何をするときでも選択させるためです。
例えば、今日着る服やおやつを何にするかなど、可能な限り子どもに選ばせます。
ときには子どもが何かに取り組んでできなくて泣き出すこともあるかもしれません。
そんなときでも、親がやってあげるのではなく子どもにヒントをだすようにサポートすることが大切です。
できないことができるようになったとき、子どもはさらなる自信をつけて学ぶことに喜ぶをもつはずです。
3.集中力が高まる
モンテッソーリ教育のメリットの3つ目が、子どもの集中力が高まることです。
なぜなら、子どもに自分の好きなことを好きなだけさせるからです。
それに、子どもは見ていてもわかりますが、興味のあることにとても熱中しやすいです。
だから、子どもが何か熱中しているときは極力親が手を出したりやめさせないようにする方が良いです。
親が子どもの好きなことじゃなく親のさせたいことをさせてしまうと、逆に集中力がない子どもになってしまいます。
大人でもそうですが、好きなことじゃないものに集中することは難しいですよね。
4.心が穏やかになる
モンテッソーリ教育のメリットの4つ目が、子どもの心が穏やかになることです。
なぜなら、子どもに好きなことを夢中でさせると満足して心が満たされるからです。
誰でも自分の好きなことをすると心が満足するし、好きなことじゃないことをすると心が疲弊します。
子どもも同じです。
だから、子どもが何に興味があるのか親は観察して、できるだけ子どもの好きなようにさせてあげることが大切です。
5.自信がつく
モンテッソーリ教育のメリットの5つ目が、子どもに自信がつくことです。
なぜなら、できないことを自分自身で考えてできるようになると自信がつきますよね。
大事なのが、親が誘導して子どもにさせないことです。
あくまで親はサポート役に徹して、子どもに考えさせます。
できないことができるようになる喜びをいっぱいさせてあげましょう。
モンテッソーリ教育の3つのデメリット
モンテッソーリ教育の良いところはわかったけど、デメリットは何かないのか気になる方もいると思います。
この章では、強いていうならモンテッソーリ教育のデメリットについて説明します。
具体的には、以下の3つになります。
- 協調性がないと思われる
- モンテッソーリ教育を受け入れる幼稚園や保育園が少ない
- 親の協力が必要
それでは、1つずつ見ていきましょう。
1.協調性がないと思われる
モンテッソーリ教育は、子どものやりたいことをできるように見守ることを基本としています。
だから、モンテッソーリ教育を知らない人からするとわがままな子に見えてしまうことがあるかもしれません。
でも、やりたいことをやれる環境にある子どもは自分に満足しているので心が穏やかに育つ傾向にあり、けっしてわがままなわけではありません。
もちろん、協調性がもとめられる場合もありますが、これからの時代は個性が重要視されると言われていることを考えると、子どもが自分の好きなことをみつけることはとても大切と言えます。
2.モンテッソーリ教育を受け入れる幼稚園や保育園が少ない
モンテッソーリ教育を受けれる施設は北海道から沖縄まで全国にあります。
でも、自分の住んでいる地域の近くにない場合が考えられます。
家から遠く離れた幼稚園や保育園まで行かせるとなると考えてしまいますよね。
そんな方にとっておすすめは、家でできるモンテッソーリ教育を取り入れてみてはどうでしょうか?
モンテッソーリ教育の考え方を取り入れれば、家で実践することも可能です。
3.親の協力が必要
モンテッソーリ教育を取り入れるためには親の協力が必要不可欠です。
子どもが自分のやりたいことに集中できる環境を整えれるかどうかは親がいかに日頃から子どもを観察して見守る姿勢をとれるかによります。
子どもが癇癪をおこしたとしても、これは子どもからの何かしらのメッセージだと思えるか。
初めは、とても難しいですがモンテッソーリ教育の考え方を知るだけでも子どもの見方は変わってきます。
子どもが将来、自分の才能をみつけてほしい方にとっては最適な教育と言えます。
モンテッソーリ教育が受けれる施設
モンテッソーリ教育に興味をもっても受けれる幼稚園や保育園がわからないと困っている方もいると思います。
この章では、モンテッソーリ教育が受けれる施設が全国にどのくらいあるのか説明します。
モンテッソーリ教育は、まだまだ聞きなれない言葉からもしれませんが、北は北海道から南は沖縄まで全国に受けれる施設があります。
自分の近くにモンテッソーリ教育を受けれる施設がないか調べたい方は以下のサイトが参考になりますので見てみてください。
ちなみに、私は奈良県に住んでいますが、奈良県内で6つの施設でモンテッソーリ教育が受けれます。
生駒市など施設がない市町村があるので、近くで受けれない場合は家でできるモンテッソーリ教育を取り入れることをお勧めします。
モンテッソーリ教育と一般の教育の違い
モンテッソーリ教育と一般の教育ではいったいどんな違いがあるのか疑問をもった方もいると思います。
この章では、モンテッソーリ教育と一般の教育の2つの違いについて解説します。
具体的には、以下の2つの違いがあります。
- トップダウン方式と自由方式
- 協調性と個性
それでは、1つずつ見ていきましょう。
1.トップダウン方式と自由方式
一般の教育法は親が子どもに「これをしなさい!」と誘導するような形です。
対してモンテッソーリ教育は、子ども自信に選ばせます。
親はあくまでサポート役として見守るのが基本です。
トップダウン方式は、組織に属しやすく協調性が高くなりますが、個性が感じにくいように感じます。
モンテッソーリ教育は、協調性が低く見られてしまいますが、自分の個性が何かわかっている子どもが多く感じます。
一般の教育とモンテッソーリ教育の違いは、主体が子どもと親どちらにあるのかと言えます。
2.協調性と個性
一般の教育とモンテッソーリ教育の2つ目の違いは、協調性と個性です。
一般の教育は、親や先生の言うことを聞くことが大切とされ協調性が重視されます。
モンテッソーリ教育では、主は子どもなので、子どもがどうしたいかを子どもに決めさせることを重視しています。
モンテッソーリ教育で育った子どもは、自分が何がしたいのかを常に自分で決めていくので自分が何が得意で得意でないかがはっきりわかる傾向にあるようです。
まとめ
モンテッソーリ教育は、藤井聡太さんが学んでいたこともあり話題を呼んでいますが、歴史は古く子どもの才能を伸ばす教育法だと言えます。
モンテッソーリ教育は、子どもの才能を伸ばすための教育法だけではなく、親にとってもメリットがあると感じます。
それは、子育てが楽になるからです。
なぜなら、子育ての難しく大変なところは子どものことが理解できなくてイライラしてしまうことじゃないでしょうか?
モンテッソーリ教育の基本のスタンスは子どもを観察することです。
子どもを観察して、今子どもが何を欲していて何をうったえているのかを考えます。
それは、子どもを育てるうえで発見であり理解できることで子育てのイライラは軽減されます。
子育てに悩んでいるなら、ぜひあなたの子育てにモンテッソーリ教育を少しでも取り入れてみてはどうでしょうか。
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